口腔機能管理は、噛む、飲み込む、話すといった口の機能が正常に発達し、維持されるよう管理することです。お子様の成長期において、これらの機能を適切に育むことは、歯並びや顔の発育、全身の健康にも影響します。ゆいファミリー歯科・矯正歯科では、口腔筋機能療法(MFT)を中心に、お子様の口腔機能の発達をサポートしております。高槻市でお子様の口の機能についてお悩みの方は、ぜひご相談ください。
当院の口腔機能管理における特徴

総合的な評価と診断
口腔機能の問題は複数の要因が絡み合っていることが多く、当院では舌の位置、唇の閉鎖力、飲み込み方、呼吸の仕方、姿勢など様々な要素をチェックし、問題の根本原因を特定します。
一人ひとりに合わせたトレーニングプログラム
お子様の年齢、問題の種類、協力度などに応じて個別のトレーニングプログラムを作成いたします。無理なく楽しく続けられるよう、わかりやすくご説明し、ご自宅でも継続して練習していただけるようサポートいたします。
保護者の方と一緒に取り組むサポート
口腔機能のトレーニングはお子様一人では継続が難しいため、保護者の方のサポートが不可欠です。保護者の方にもトレーニング方法を詳しくご説明し、ご自宅で一緒に取り組んでいただけるようサポートいたします。
矯正治療との連携
口腔機能の問題は歯並びや噛み合わせに影響します。必要に応じて矯正治療と口腔機能管理を組み合わせることで、治療後の安定性が高まり、後戻りを防ぐことができます。
長期的なフォロー体制
口腔機能の改善には時間がかかり、一度改善しても油断すると元の習慣に戻ってしまうこともあります。定期的にチェックを行い、トレーニングの進捗状況を確認しながら、確実に改善へと導きます。
口腔機能とはどのようなものか
口腔機能には咀嚼機能(噛む機能)、嚥下機能(飲み込む機能)、呼吸機能、構音機能(話す機能)、口唇閉鎖機能、舌の位置と機能などがあります。
咀嚼機能は食べ物を歯で噛み砕き、唾液と混ぜ合わせて飲み込みやすい状態にする機能で、適切な咀嚼は消化吸収を助けるだけでなく、顎の発達や歯並びにも影響します。
嚥下機能は食べ物や飲み物を口から食道へと送り込む機能です。正しい飲み込み方では舌を上顎に押し付けるようにして飲み込みますが、間違った飲み込み方は歯並びに悪影響を及ぼします。
呼吸機能については、正常な呼吸は鼻呼吸で、口呼吸が習慣化すると様々な問題が生じます。
構音機能は舌、唇、歯、口蓋などを使って様々な音を作り出す機能で、正しい発音には舌や唇の適切な動きが必要です。
口唇閉鎖機能は唇を閉じる機能で、何もしていないときは自然に唇が閉じている状態が正常です。
安静時の舌の正しい位置は、舌の先端が上の前歯の裏側の歯茎に軽く触れ、舌全体が上顎に接している状態(スポットポジション)です。舌が正しい位置にあることで上顎の成長が促され、正常な歯並びが形成されます。
これらの口腔機能は生まれたときから完全に備わっているわけではなく、成長とともに発達していきます。
口腔機能の問題が引き起こす影響

口腔機能に問題があると、お口だけでなく全身にも様々な影響が及びます。
舌突出癖(飲み込むときや話すときに舌を前に出す癖)があると前歯が前方に押し出され、出っ歯や開咬の原因となります。
舌の位置が低いと上顎の成長が不十分になり、歯列が狭くなって叢生(歯のガタガタ)になりやすくなります。
口呼吸が習慣化すると顔が縦に長くなったり、口元が突出するなど、顔の形にも影響が出ることがあります。また、口腔内が乾燥することで虫歯や歯周病のリスクが高まります。
舌や唇の動きが適切でないとサ行、タ行、ラ行などの発音が不明瞭になり、コミュニケーションに支障をきたしてお子様の自信にも影響を及ぼすことがあります。
適切に噛めない、飲み込みにくいなどの問題があると食事に時間がかかったり、食べこぼしが多くなったりします。よく噛まずに飲み込むことで消化不良を起こすこともあります。
口呼吸や舌の位置の問題は睡眠時無呼吸症候群のリスクを高め、睡眠の質が悪いと日中の集中力低下や成長ホルモンの分泌不足につながります。
口呼吸をしていると気道を確保するために顎が前に出て頭が前傾する姿勢になり、この姿勢が続くと猫背になったり、肩こりや頭痛の原因になったりします。
口呼吸により細菌やウイルスが直接喉に入り込みやすくなるため、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。また、脳への酸素供給が不十分になると集中力や学習能力にも影響が出ることがあります。
矯正治療で歯並びを整えても口腔機能の問題が残っていると、歯に持続的に力がかかり、再び歯並びが悪くなってしまうことがあります。
口腔筋機能療法(MFT)について
口腔筋機能療法(MFT: Myofunctional Therapy)は、口周りや舌の筋肉を鍛え、正しい口の使い方を身につけるためのトレーニングです。
MFTの目的は、舌の正しい位置を覚えて維持できるようにすること、口唇閉鎖力を高めて無意識のうちに口を閉じていられるようにすること、正しい飲み込み方を身につけること、鼻呼吸を習慣化すること、発音を改善することです。
MFTは、舌突出癖がある方、口呼吸の習慣がある方、ポカン口の方、開咬や出っ歯などの不正咬合がある方、発音に問題がある方、矯正治療を受けている方や受ける予定の方に効果的です。
MFTの内容
MFTには様々なトレーニングがあり、お子様の状態に応じて適切なトレーニングを組み合わせて行います。
舌のトレーニングでは、スポットポジションを覚える練習、舌を上顎に押し付けて保持する練習、舌を上下左右に動かす練習などを行います。これにより舌の筋力が鍛えられ、柔軟性と可動域が広がります。
口唇のトレーニングでは、口輪筋を鍛えるために唇でボタンやストローをくわえて引っ張る練習、唇を閉じたまま「イー」の口をする練習などを行います。口角を上げる練習もすることで口周りの筋肉のバランスが整います。
嚥下のトレーニングでは、正しい飲み込み方を身につけるため、舌を前に出さずスポットポジションを保ったまま飲み込む練習をします。水や唾液を飲み込む際の舌や口周りの動きを意識し、正しいパターンを身につけます。
呼吸のトレーニングでは、鼻呼吸を意識する練習として口を閉じて鼻だけで呼吸する習慣をつけます。腹式呼吸の練習もすることで、より多くの酸素を取り込めます。
あいうべ体操は口や舌の筋肉を鍛える体操で、「あー」と大きく口を開ける、「いー」と口を横に広げる、「うー」と口を前に突き出す、「べー」と舌を下に伸ばすという動作を1セットとして、1日30セット行います。簡単にできるためお子様にもお勧めです。
MFTの進め方
MFTはまずお子様の口腔機能の問題点を評価し、舌の位置、飲み込み方、口唇閉鎖力、呼吸の仕方などをチェックします。
評価結果をもとに個別のトレーニングプログラムを作成し、お子様に合わせた内容と難易度で進めます。歯科医院でトレーニング方法を指導し、実際にやってみて正しくできているかを確認します。
ご自宅で毎日練習していただき、1日10分から15分程度継続して行うことが重要です。定期的に歯科医院でチェックを受け、進捗状況を確認し、必要に応じてプログラムを調整します。
MFTの効果が現れるまでには通常数ヶ月から1年程度かかり、根気強く続けることが大切です。
当院で行う口腔機能管理

当院ではお子様の成長段階に応じた口腔機能管理を行っております。
まずお子様の口腔機能を詳しく評価します。舌の位置、口唇閉鎖力、飲み込み方、呼吸の仕方、発音、姿勢などをチェックし、専用の器具を使って唇を閉じる力を数値化することもあります。
評価結果をもとにお子様に合わせたMFTプログラムを作成し、歯科医院でトレーニング方法を丁寧に指導します。ご自宅でも継続して練習していただき、保護者の方にも詳しくご説明して一緒に取り組んでいただきます。
定期的にチェックを行い、トレーニングの効果を確認します。正しくできているか、改善が見られるかを評価し、必要に応じてプログラムを調整します。
指しゃぶり、爪噛み、唇を噛む癖など歯並びや口腔機能に悪影響を与える習癖がある場合には、お子様や保護者の方と一緒に無理なく習癖を改善できるよう具体的な方法をアドバイスいたします。
歯並びや噛み合わせに問題がある場合には矯正治療と口腔機能管理を組み合わせて行います。矯正治療で歯並びを整えると同時にMFTで正しい口の使い方を身につけることで、治療後の安定性が高まります。
口腔機能の改善には時間がかかり、一度改善しても元の習慣に戻ってしまうことがあるため、定期的にチェックを行い長期的にフォローいたします。トレーニングを続けるモチベーションを保てるようサポートいたします。
必要に応じて言語聴覚士、耳鼻咽喉科医、小児科医などとも連携します。発音の問題が顕著な場合には言語聴覚士、鼻の病気がある場合には耳鼻咽喉科医と協力しながらお子様をサポートいたします。
よくある質問
口腔筋機能療法(MFT)はいつから始めるべきですか?
お子様が指示を理解し協力できる年齢になったら始めることができます。通常3歳から4歳頃から可能ですが、本格的なトレーニングは5歳から6歳頃から始めることが多いです。早期に問題を発見し適切な時期に開始することで、より効果的な改善が期待できます。大人の方でもMFTは効果がありますので、年齢に関わらずご相談ください。
トレーニングはどのくらいの期間続ける必要がありますか?
改善には個人差がありますが、通常は数ヶ月から1年程度の継続的なトレーニングが必要です。毎日コツコツと続けることが重要で、最初は意識して行う必要がありますが徐々に無意識でも正しい口の使い方ができるようになります。一度改善しても油断すると元に戻ってしまうこともあるため、長期的に意識し続けることが大切です。
毎日どのくらいの時間トレーニングが必要ですか?
1日10分から15分程度、集中してトレーニングを行うことをお勧めしております。朝と夜の2回に分けて行うと無理なく続けられます。トレーニング以外の時間も正しい舌の位置や口を閉じることを意識していただくことが大切で、日常生活の中で常に意識することでより早く改善につながります。
子どもがトレーニングを嫌がるのですが、どうすればよいですか?
お子様がトレーニングを楽しく感じられるよう工夫することが大切です。ゲーム感覚で行う、できたら褒めてあげる、シールを貼るなどのご褒美を用意するなど、モチベーションを保つ工夫をしてみてください。保護者の方が一緒に取り組むことも効果的です。トレーニングの時間を短くして回数を増やすなどお子様の負担にならない方法を見つけることも大切で、当院でもお子様が楽しく続けられる方法をアドバイスいたします。
矯正治療をすれば、MFTは必要ありませんか?
矯正治療とMFTはそれぞれ異なる役割を持っています。矯正治療は歯並びを整えますが、口腔機能の問題が残っていると治療後に後戻りしてしまう可能性があります。MFTで正しい口の使い方を身につけることで矯正治療の効果を安定させ、後戻りを防ぐことができます。矯正治療とMFTを組み合わせることでより良い結果が得られます。