インプラント
- 術後に痛み、腫れ、感染、内出血に伴う顔面皮膚の変色などが生じる可能性や神経損傷により知覚麻痺が起こる可能性があります
- 薬剤の使用によるアレルギー反応が起こり得る可能性があります
- 治癒期間中に仮歯で強く噛むとインプラントを損傷してしまう可能性があります
- 長期的に使用していくとインプラント体や上部構造に緩みや破損が生じる可能性があります
- お手入れ次第でインプラント周囲粘膜炎・周囲炎が生じる可能性があります
- インプラントの耐久性は天然歯と同じ様に口腔衛生状態により変化します
インプラント治療は、歯を失った際にその機能と見た目を回復するための高度な治療法です。
インプラントは人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯冠を装着することで、自然な歯に近い感触と機能を提供します。
この治療法は、咀嚼力の回復や美しい口元の維持に非常に効果的です。
また、インプラントは周囲の健康な歯に負担をかけず、骨の吸収を防ぐため、長期的な口腔の健康維持にも役立ちます。
インプラントの適応について
インプラント治療は、歯を失ったほとんどの方に適応できますが、全ての患者様に適しているわけではありません。
適応条件としては、顎の骨の量と質が十分であることが重要です。
また、全身の健康状態が良好であることも必要です。例えば、重度の糖尿病や心疾患をお持ちの方、喫煙習慣がある方などは、インプラント治療の成功率が低くなる可能性があります。
適応については、担当医師と十分に相談し、事前の検査を通じて判断することが大切です。
インプラントの素材について
インプラントの素材には、主にチタンとジルコニアが使用されます。
チタンは生体適合性が高く、骨としっかり結合するため、長期間にわたって安定した機能を発揮します。
また、チタンは耐久性があり、アレルギー反応が少ないことも特徴です。
ジルコニアは審美性に優れ、特に前歯部での使用に適しています。
金属アレルギーのリスクが少なく、自然な見た目を実現します。どちらの素材も安全性が高く、患者様のニーズに応じて選択が可能です。
インプラントを受ける際の流れ
インプラント治療の流れは、以下のように進行します。
まず、初診時に口腔内の状態を詳しくチェックし、レントゲンやCTスキャンを用いて骨の状態を確認します。
その後、治療計画を立て、インプラントの位置や本数、使用する素材を決定します。
手術当日は、局所麻酔を施し、顎の骨にインプラントを埋め込みます。この手術は通常1時間から2時間程度で完了します。
手術後、インプラントが骨と結合するまでの治癒期間が必要です。
一般的に3ヶ月から6ヶ月の期間を要しますが、この間に仮歯を装着することで、日常生活に支障が出ないよう配慮します。
術後の流れ
インプラントが骨としっかり結合した後、二次手術でアバットメント(連結部品)を装着します。
この手術は比較的簡単で、短時間で完了します。
その後、最終的な人工歯冠を製作し、装着します。
人工歯冠は患者様の歯の形状や色に合わせて作られるため、非常に自然な仕上がりとなります。
術後は、定期的なメンテナンスが重要です。
定期的な歯科検診やプロフェッショナルクリーニングを受けることで、インプラントの長期的な安定を保つことができます。
また、日常の口腔ケアも欠かさず行うことが求められます。
入れ歯・インプラント・ブリッジの比較
歯を失った際の治療法には、インプラントの他にも入れ歯やブリッジがあります。
それぞれの治療法には特徴があり、患者様のニーズに応じて選択することが重要です。
入れ歯
利点
費用が比較的安価で、治療が簡単。
多数の歯を失った場合でも対応可能。
取り外しができ、清掃が容易。
欠点
装着感が劣る場合があり、慣れるまでに時間がかかる。
定期的な調整が必要。
咬む力が弱い。
インプラント
利点
自然な歯に近い感触と機能を持つ。
隣接する歯に影響を与えず、骨の吸収を防ぐ。
咬む力が強く、食事が快適。
欠点
手術が必要で、治療期間が長い。
費用が高額。
全身の健康状態によっては適応できない場合がある。
ブリッジ
利点
固定されているため、違和感が少ない。
見た目が自然で審美性が高い。
治療期間が比較的短い。
欠点
健康な隣接歯を削る必要がある。
支えとなる歯に負担がかかる。
欠損部位が大きい場合には適用できないことがある。
インプラント治療概要
インプラント治療は、むし歯や歯周病などで失ったとき、歯の代わりとして歯が抜けたところの顎の骨に人工の歯の根を埋めて、それを土台に歯をつくる治療法です。
安定感があり自分の歯のように食事や会話が可能で見た目にも自然です。
インプラント治療の流れ
Step1.検査
インプラントは顎の骨に埋めるため、レントゲン・CT撮影など術前検査をしっかりと行い、お口の中の状態を把握し手術に向けてしっかりと計画を立てます。
step2. 手術
麻酔をして歯肉を切開し、顎の骨が見えるようにします。
顎の骨にドリルで穴を開けてインプラントを埋め込みます。
step3.仮歯を入れる
骨のインプラントがしっかりと結合したら仮歯を制作して装着します。
前歯のインプラントの場合は即日装着も可能です。
step4.最終的な歯を入れる
傷が治ったら、型取りをして最終的な歯を制作し装着します。
治療期間・回数(※状態・本数によって変わります)
治療期間 |
3-6ヶ月 |
治療回数 |
6-10回 |
費用(※症状によって金額は変わります) |
1歯/補綴込 30-50万円 |
リスク・副作用 |
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インプラント治療は、歯を失った際の最も効果的な治療法の一つです。
しかし、適応や治療の流れ、術後のケアについてしっかり理解することが重要です。
当院では、患者様一人ひとりに最適な治療計画を提供し、安心して治療を受けていただける環境を整えております。
インプラント治療についてご不明な点がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。