口腔機能管理
- 歯の萌出に遅れがある
- 機能的因子による歯列・咬合の異常がある
- 咀嚼に影響するう蝕がある
- 強く咬みしめられない
- 咀嚼時間が長すぎる、短すぎる
- 偏咀嚼がある
- 舌の突出(乳児嚥下の残存)がみられる(離乳完了後)
- 哺乳量・食べる量、回数が多すぎたり少なすぎたりムラがある等
- 構音に障害がある(音の置換、省略、歪み等がある)
- 口唇の閉鎖不全がある(安静時に口唇閉鎖を認めない)
- 口腔習癖がある
- 舌小帯に異常がある
- やせ、または肥満である
(カウプ指数・ローレル指数で評価) - 口呼吸がある
- 口蓋扁桃等に肥大がある
- 睡眠時のいびきがある
- 上記以外の問題点
歯ならびが悪くなる原因をご存知ですか?
予防歯科の考え方の普及、国民の意識の向上によって、昔に比べて、お子さんの虫歯はかなり減ってきました。
一方で、こども達の5人中4人は歯並びが悪いと言われており、歯ならびの予防はまだできていないのが現状です。
歯ならびが悪くなる原因はズバリ、歯の大きさに対しての歯がならぶためのスペース不足、顎が小さいというのが原因です。
こどもの歯並びは遺伝だから仕方がない??
実は、歯ならびが悪くなる原因のうち95%以上は遺伝ではなく、後天的な環境の影響であるということが多くの研究でわかってきています。
蓄積されたデータからあごが小さい、発育不良の原因として、『口呼吸(お口ポカン)』『ベロの癖・異常嚥下(飲み込みの癖)』などが主な原因である事が分かってきました。
これらは、お子さんやそのご家庭のせいでは決してありません。
授乳方法・哺乳瓶の選択、抱っこの仕方、呼吸や姿勢、歯ならびを悪くしてしまうような悪い癖、などといったあごの発育不良を引き起こしてしまう原因の情報が普及していない、いわば現代病と言える社会全体の課題だと考えています。
口腔機能発達不全症について
口腔機能発達不全症とは「食べる機能」、「話す機能」、「その他の機能」が十分に発達していないか、正常に機能獲得ができておらず、明らかな摂食機能障害の原因疾患がなく、口腔機能の定型発達において個人因子あるいは環境因子に専門的な関与が必要な状態のことをいいます。
その状態が当たり前(常態化)になっているので、自覚症状があまりない場合が多く、歯科医院で指摘、問題提起されて初めて気づくことが多いとされています。
口腔機能発達不全症の診断のためのチェック項目は以下の通りです。
1.食べる
咀嚼機能
嚥下機能
食行動
2.話す
構音機能
3.その他
栄養 (体格)
その他
2つ以上に該当するものを「口腔機能発達不全症」と診断します。
口腔機能発達不全症に対する、ゆいファミリー歯科・矯正歯科での取り組み
当院では、口腔機能発達不全症に関して、様々な取り組みを始めております。
①こどもの口腔機能トレーニング
広いファミリー診療室のスペースで、専用の環境で適切なトレーニングを行うことで、早期から適切な口腔発育を行うことが可能です。
知識・技術的トレーニングを積んだスタッフが、ご家庭でのトレーニングを楽しく遊び感覚で行えるように様々な工夫を凝らして行います。
気になる症状がございましたら、お気軽にお問合せください。もちろん、通院中の方々にも積極的に、声をかけさせていただきます。
②歯ならびが悪くなった根本原因を追究します
歯ならびが悪くなった原因は、お口ポカンや低位舌。ではそうなってしまった原因の原因は?というようにカウンセリングや問診、アンケートなどをしっかり行うことで根本の原因に対してアプローチできるように心がけています。
育児における授乳時の姿勢や方法、離乳食の与え方、抱っこの仕方、睡眠の環境、食べる時の姿勢、寝る時の姿勢など…自分では当たり前だと思っている日頃見過ごしがちなたくさんのことが、こどものあごの発育を妨げる因子として働いてしまいます。
そういった情報発信をゆい歯科が発端となってできるように取り組んでおります。
③子どもたちの未来のための予防矯正
当院の予防矯正は、5歳ごろからという早い年齢でまだこどもの歯の時期からこどもたちの異常をいち早く診断し、できる限り早期からアプローチすることでこどもへの負担を最小限にすることを目指す治療法です。
数種類のバリエーションのマウスピースの使用や、お口周りのトレーニングなどを通じて、不正咬合(歯並びの異常)を早い時期から治療していきます。
将来こどもたちが大人になってもむし歯や歯周病で歯が無くなってしまわないように、口腔機能の異常を予防して、健康なお口を作っていきたいと考えています。