お子さんの姿勢と歯ならびの関係

   

成長期の悪い姿勢と歯ならびの関係

背中が丸くなると、頭の位置が前方にずれ、下あごや首筋は筋肉が伸び切った状態で引っ張られてしまいます。
頭が前に出る姿勢では、首の筋肉が緊張し、口を閉じづらくなることもあります。
口が常に開いた状態になると、自然と「口呼吸」が習慣になってしまうケースも少なくありません。習慣化してしまうとあごが出たり、成長が妨げられたりすることで、受け口(反対咬合)などの不正咬合を誘発する可能性があります。
特に成長期は骨格が決まっておらず、悪い姿勢による力のかかり方が顎の成長方向に大きく影響しますので、成長期にあるお子さんの間の姿勢の改善は重要になってきます。

 

悪い姿勢と口呼吸の相互影響

口呼吸が習慣になってしまうと、舌のポジションが下に落ちてしまい結果として歯に圧力がかかりすぎてしまうことで、歯ならびが悪くなってしまうことがあります。
姿勢の変化によって、首や顎の位置がずれてしまうことで気道も狭くなってしまいます。
鼻呼吸がしづらくなりますので鼻呼吸を習慣にするためにも、幼少期に正しい姿勢を身につけることが重要になってきます。

 

お子さんの姿勢チェックリスト

以下を参考に、お子さんの姿勢で当てはまるものはないか確認してみてください。


猫背になっていませんか?
タブレットやゲームをしているときなどに、どうしても背中が丸まり、頭が前に出るポジションになるため要注意です。
この姿勢が長時間続けるのは良くないので、時間を制限してあげたり、こまめに体位を変更するように配慮したり、画面の位置を高くしてあげたりすることで、予防することができるかと思います。

 

頬杖をついていませんか?
片方の肘をついて頬を圧迫してしまうことで、片側のみに圧力がかかり続けてしまい、歯ならびに影響を与える可能性があります。
頬杖をしてしまう癖があるお子さんは、頬杖をつかないと姿勢をキープできない体のバランスになっているという証拠なので、頬杖をつかないように指摘して意識させることと同時に、体幹の軸や普段からの姿勢についても合わせてチェックしてあげる必要があります。

 

寝ているときの姿勢はどうですか?
就寝時の横向きやうつ伏せ寝が習慣化していると、顎に対して一方向からの不均一な圧力がかかり続けてしまうので、歯ならびに影響してしまいます。
今一度、お子さんの就寝時の環境を見直してあげることで、寝具の種類や寝るスペースを整えてあげることで寝る時の姿勢が改善される可能性があります。
お気に入りの抱き枕があって、いつも寝る姿勢が同じでしたというお子さんもかつて実際におられました。

 

口呼吸になっていませんか?
口呼吸が習慣になっている場合は、姿勢改善に加え、鼻が詰まっていて物理的に鼻で呼吸することが困難なことがあるため、耳鼻科の受診が必要になる場合があります。
特にアレルギーはないと思っていても精密検査をすると何かしらのアレルギー反応が判明したり、粘膜の肥厚によって人よりも鼻腔が閉塞しやすかったりということがわかることがあります。
このように歯科の領域だけではなく耳鼻科からのアプローチも必要になることがあります。
埃やハウスダストの対策としては、お部屋のぬいぐるみ、カーペット、カーテン、寝具などのこまめな清掃やクリーニングをして、普段寝ているポジションも布団からベッドへ、2段ベッドの下段じゃなくて上段へ、などというふうにより高い位置に移動してあげる配慮も大切になります。

 

歩き方はどうですか?
お子さんの歩いている様子を観察してみて下さい。ふらつきがあったり、足を引きずるように歩いたりしている場合は、姿勢に何かしらのトラブルがあるサインなので注意が必要です。
歩く運動の前に、そもそもの普段の姿勢が悪いせいでそのバランスを保つための筋肉や骨格にトラブルが起こっている場合が多いです。

 

靴は正しく履けていますか?
姿勢にとっての土台である足の状態、靴も重要になってきます。
幼少期、成長期のお子さんの足の指は、まだ完全に骨化が完全には進んでおらずぐにゃぐにゃの柔らかい状態です。
成長に合わせた適切なサイズの靴を履いていないと靴の影響を受けて足裏の正しい形、姿勢キープのための大事な踏ん張りが効かないことになってしまいます。靴のかかとを潰して履いてしまっていたり、日常の体癖のせいで左右非対称にすり減ってしまっていたり、靴を観察するだけでもそのお子さんの発達具合が見てとれたりします。

 

正しい姿勢を身につけて口腔機能の発達をサポートしましょう

幼少期から正しい姿勢を身につけて、体の成長にとって必要な正しい刺激を経験していくことは、歯ならびだけでなく全身の発達に欠かせない要素です。椅子に座るときは背筋をまっすぐ伸ばし、両足の裏をしっかり床につけることが基本です。背もたれにもたれず、自分の筋力で上体を支えることで、自然と口や頬、あごまわりの筋肉が働き、正しいかみ合わせや顎の成長をサポートします。
口腔機能発達不全症をご存知でしょうか?病名の文字通り 「食べる機能」、「話す機能」、「その他の機能」といった口腔の機能が十分に発達していないか、幼少期からの発達過程において正常に機能獲得ができていない状態を指します。明らかな摂食機能障害といった原因疾患はなく、口腔機能の定型発達において個人因子あるいは環境因子に専門的関与が必要な状態なのが特徴です。 咀嚼や嚥下がうまくできない、構音の異常、口呼吸などが認められますが、もちろん生命維持に関わるほどの重症ではないことがほとんどであるため、ご家族や患者には全く自覚症状がない場合がほとんどです。

例えば、お子さんの食事中に、「よく噛まずに丸呑みしている」「好き嫌いが多い」「食べるのが遅い」などと感じたことはありませんか?実は、これらは単なる食事の癖ではなく、口腔機能発達不全症のサインかもしれません。2018年に保険適用になったこの新しい歯科の病名は、18歳未満の子どもで、生まれつきの障害がないにも関わらず、食べる、話すなどのお口の機能が十分に発達していない状態を指します。最近の調査では、10代の半分近くが口腔機能発達不全症の疑いのある症状を経験しているという驚くべき結果が出ています。

すでに完成され正常な口腔機能を獲得している成人では、機能異常が生じた場合、以前に獲得し得ていた 機能へ回復・訓練(リハビリテーション)することで可及的に元の正常な口腔機能に復帰することができます。つまり成人の場合は、回復するための目標がありますが、小児期の口腔機能は常に、機能の発達・獲得(リハビリテーション)の過程にあり、各成長のステージにおいて正常な状態も変化し、機能の発達が遅れていたり誤った機能の獲得があればその修正回復を早い段階で行うことが重要になってきます。様々な原因によって機能の獲得が遅れている状態を見極めて、正しい成長に導くための評価基準と考えられます。(口腔機能発達不全症に関する基本的な考え方 令和6年3月 日本歯科医学会より引用)

スマートフォンやタブレットを長時間見る姿勢は、頭が前に出る「ストレートネック」や猫背を招き、下あごの成長を妨げます。姿勢をリセットする時間を設けたり、画面を目の高さに合わせたりするなど、こういったちょっとした日常の小さな工夫こそが航空機能の発達や歯ならびにも良い影響を与えます。

歯医者に行って矯正治療を通じて、ただただ歯ならびを治すだけでなく、以上のようなご家庭での習慣を改善していくことで結果として全身のバランスが整っていくことが重要になってきます。

 

姿勢改善のためのヒント

体幹を意識した運動やストレッチ
姿勢を改善するためには、定期的なストレッチやエクササイズが効果的です。
特に、背筋を伸ばすストレッチや、体幹を鍛える運動や遊びスポーツは、正しい姿勢を維持する機能の向上に役立ちます。

 

正しい座り方を習慣に
椅子に座るときは、背筋を伸ばし、足をしっかり床につけるように指導して下さい。
お子さんの足が床につかずに宙ぶらりんになっている場合は、足をのせる台を用意すると正しい姿勢をキープすることができます。
座る姿勢を改善することで、日常生活での姿勢も自然と良くなる傾向があります。

 

お子さんの姿勢を考えてあげた家庭の環境、お部屋づくり
姿勢を良くするためには、家庭環境も重要です。適切な高さの机や椅子を選ぶことで、自然と良い姿勢を維持しやすくなります。
お子さんがどのような姿勢か、保護者の方は定期的に確認してあげてサポートしてあげましょう。

 

お子さんの視る姿勢、視る環境の調整
子どもがスマートフォンやコンピュータを使用する際、画面の高さや距離を調整し、目が疲れないようにすることも重要です。画面は目の高さに保ち、適切な距離を保つようにしましょう。姿勢は子どもの歯ならびに大きな影響を与えることがあります。日常生活での姿勢を意識し、適切な習慣を身につけることで、歯ならびの改善につながります。

 

今回のブログで紹介したチェックリストや改善方法を参考にして、お子さんの姿勢を一度じっくりと観察してみてください。親御さんの日常でのちょっとした気づきや姿勢と歯ならびの関係について理解を深めることが、子どもの健やかな成長をサポートすることに繋がります。口腔機能発達不全症を改善するには歯科医院だけでなく、ご家庭での習慣化、予防行動が重要になってきます。

 

まとめ

子供の歯ならびは、遺伝だけでなく「姿勢」「口呼吸」「舌の位置」といった日常の習慣によって大きく影響を受けています。
成長期はまだまだ骨格が柔らかく、ちょっとした癖が将来の歯ならびや全身の姿勢発育に影響していきます。
正しい姿勢と鼻呼吸、舌の使い方を早期に習得することが、日常生活からの予防に繋がります。
ゆいファミリー歯科・矯正歯科では、小児の予防矯正、口腔機能発達不全症へのアプローチを通じて、お子さまの健やかな成長をサポートしています。
姿勢や口呼吸が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。



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