お口は全身の始まりですよ! 〜口腔機能管理について〜

   

こんにちは、ゆいファミリー歯科・矯正歯科院長の佐々木です。
ホームページおよびブログページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

当院は、『−1歳から生涯通えるファミリー歯科』を目指しております!

そのために歯ならびが悪くなる原因を予防するための予防矯正や、口腔機能管理に取り組んでおり、歯医者デビューしたお子さんや、出産を控えているお母様やお父様に向けての情報発信を積極的に行っております。

 

お口と全身の関わり

「お口と全身はつながっています」「お口の健康が、全身の健康にもつながる」と聞いても、いまいちピンとこない方も多いかもしれません。

なんとなく口の中をきれいにしていた方が、健康のためにはいいだろうなとは思っても、詳しいことを知らない方が大多数かと思います。
よって多くのメディア、歯科医院、歯科医師、歯科衛生士でも、いまだに『お口』と『全身』を分けて情報発信したり、説明したりする場面が多いかと思います。

高槻市の歯医者、ゆいファミリー歯科・矯正歯科の口腔機能管理についての解説

こちらの図のように、お口の中や口腔内、と言われる場所は、『中』『内側』と表現されてはいますが、厳密にいうと人体にとっては、口をひとたび開けるだけで体外とすぐ交通している箇所であるため、『ほぼ外』『外側』とも言えます。

つまり口と全身というようにはっきり分かれているのではなく、お口からスタートするのが全身です。人体にとっての最初の入り口が口腔と言えるかと思います。

 

お口の機能とは?

私たちは日々当たり前のように口を動かして様々な行動をとって生活しています。
息をする、食べる、飲む、味わう、話す、歌う、笑う、、、など口の機能というのは様々な役割を持ち、どれも人間が人間らしく生活するためには欠かせない活動だと言えます。

 

1、食べること

高槻市の歯医者、ゆいファミリー歯科・矯正歯科の口腔機能管理についての解説

食べたり飲んだりするのを、『摂食・嚥下』と言います。 摂食とは食べること、嚥下とは飲み込むことを意味します。
摂食・嚥下は、

①口に入れた食べ物を歯や舌で噛み砕き、
②飲み込みやすい塊に整えた後、
③舌の運動によってのどへ送り込み、
④嚥下により食道へ送り、
⑤食道の筋肉や重力により胃へと送る

という5つの段階で行われます。
これらの一連の動きは、ほんの数秒で行われるものですが、どこかの過程で何らかの問題が生じてしまうと、誤嚥につながってしまいます。

通常、食べ物は食道を通り胃に運ばれますが、口の機能が衰えると、自らの唾液や食べ物が誤って肺に入り、肺炎を起こしてしまうことがあります。
これを誤嚥性肺炎と呼びます。

高齢者の死因の第3位は肺炎であり、その多くを誤嚥性肺炎が占める可能性があるといわれているため、特に高齢者にとって誤嚥性肺炎を防ぐことは健康に長生きするため重要だと考えられています。

 

2、味わうこと

高槻市の歯医者、ゆいファミリー歯科・矯正歯科の口腔機能発達不全症についての解説

味わうこと、すなわち味覚があることにより食の楽しみや食欲が生み出されます。食物が持つ味は、基本的に甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の5 種類で構成されているといわれています。
味覚を感じる最初の器官が、舌の表面にあるぶつぶつとした味蕾(みらい)と呼ばれる器官です。味蕾は約10日間という短い間隔で細胞が生まれ変わり、常に新しい細胞があることによって、繊細な味覚をしっかりと感じることができます。

味覚は生まれた直後から備わっていますが、その後の食体験により学習し、成長していきます。
赤ちゃんの時の食体験はとても重要で、幅広く食べ物を体験させることで味覚を育て、好き嫌いを少なくすることにつながります。
また、むし歯に大きく関係する“甘味”は他の味覚よりも嗜好性中毒性が高いため、早い時期から甘い食べ物をたくさん与えてしまうと、将来濃い甘さが好きになったり、アレルギー体質になりやすかったりという報告も出ているため十分に注意が必要です。

 

3、話すこと

高槻市の歯医者、ゆいファミリー歯科・矯正歯科の口腔機能発達不全症についての解説

話すことは、人間にとってコミュニケーションをとる上で重要な役割を果たします。
話すことには構音機能という人間に特有の機能が関わっています。
構音機能とは、話し言葉の音声を産生する機能で、上顎、下顎、舌、唇を動かすことにより、さまざまな音が作り出され音声となります。
構音機能には、他にも歯並び、口の中の形や大きさなど口の状態が大きく関わります。また、あごや舌、唇はすべて筋肉により動かされているため、筋肉を適切に維持することが言葉を話すためには必要です。

筋肉は使用していないと衰えてしまうため、体と同様に口の筋肉もトレーニングをして鍛えることが大切です。
一生おいしく食事をとり、楽しくコミュニケーションを行うためにも、むし歯や歯周病などの病気だけでなく口の機能にも配慮し、お口の健康を維持・向上していくことが重要です。

 

口腔機能の生涯にわたる発達、維持、管理

このように口腔機能とは、人間の生命維持、全身の発達、人が人らしく生きていくための基礎となる部分だと言えます。
呼吸がうまくできないと生きていくことができませんし、運動能力にも関わってきます。
食べたり飲んだりすることによって健全な発育、勉強スポール遊び仕事、全ての活動のエネルギー源となります。話したり笑ったりすることで、コミュニティとの関わりを持つことにより喜びを感じられるのが人間という生き物の特徴です。

口腔機能の一生は、生まれた瞬間、産声をあげて『呼吸』息をします。
母親の母乳をもらって『嚥下』飲み込むことを習得し、離乳食によって『摂食』食べることを覚えていきます。

そして年を重ねていくと、口腔機能の低下はその真逆を辿ることになります。
歯を失い、何かしらの病気によって、思うように食べられなくなり、嚥下機能の低下でうまく飲み込めなくなります。
そして病気がちになり、寝たきりになると、話すことも笑うこともなくなり、最後は呼吸できなくなり、つまり息を引き取ることになります。

高槻市の歯医者、ゆいファミリー歯科・矯正歯科の口腔機能発達不全症についての解説


これらの生涯にわたる口腔機能の発達を助け、維持し、低下を食い止めるための管理をするのが歯科医院の大きな役割です。

歯医者は非常に特殊な医療機関でして、その専門性から医科と歯科というようにどうしても区別されがちですが、実は、医科と違って歯医者のみが、健康な人が生涯通っても良い唯一の医療機関です。
(風邪をひきそうなので内科を予約して定期的に通う、目が悪くなりそうなので予防のために眼科へ通う、、、っていう習慣まあありませんよね)

 

最後にスタッフ一同から患者様へメッセージ

高槻市の歯医者、ゆいファミリー歯科・矯正歯科の口腔機能発達不全症についての解説

冒頭でもお伝えしましたが、当院は、『−1歳から生涯通えるファミリー歯科』を目指しております。
予防矯正や口腔機能管理、マタニティ歯科などといった分野は、正直な話まだ歯科界ではエビデンスも少なくこれからの分野だと言えます。

健康な人が集まる歯科医院づくりとして、予防矯正、口腔機能管理、マタニティ歯科など、これからの新しい時代を築いていく子供たちの未来への思いが込められている様々な取り組みこそが当院のコンセプトです。

これから皆さんと共に成長していこうとする当院をどうぞよろしくお願い致します。

 



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